漫画

2008/08/22

マンガ家たちの出生が気にならないだろうか

マンガ家たちがどういう順番で生まれてきたのかも気になってくる。Wikipedia からいくつか情報を拾ってみよう。

この分野でベビーブーマーはどんな働きをしているかというと、花の24年組がそれですね。それから、ガロ系の人たちにもいます。ニューウェーヴの人たちもほとんど同世代。それ以降の世代にもポップなセンスが継承されてますね。

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2008/07/27

山本直樹に会いにいく

様々な情報をダウンロードできるこの時代にあっても、人とじかに接することの持つ力というのもなかなか侮れないもので、たとえば、もう何年も音楽にうつつを抜かしているのは、楽団屋とばかり接しているからだろう。

方向を変えてみよう。漫画家に会ってみる。山本直樹がサイン会を行うらしい。「レッド 2 」の発売を記念したものだ。そういえば、いままでサインというものをもらったことがないことを思い出す。初めてのサイン会。何か気恥ずかしいものがある。

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2007/12/13

のだめ、ラフロイグ、訃報

人気マンガの「のだめカンタービレ」をようやく読んだ。カンタービレといえば、坂本龍一が浅田彰との対談の中で、音がクールなグレン・グールドが映像を見てみると演奏する姿はカンタービレであることに驚きのそぶりを見せていたが、のだめの場合は音そのものがカンタービレであり、そのためにあしながおじさんたる千秋の支援を受けることになる。

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2007/08/09

Pen 世界のコミック大研究

WEB上で評判になっているPen (ペン) 2007年 8/15号を買ってきた。世界のコミック大研究という特集記事が目玉だ。このところのマンガの起源は鳥獣戯画で……とかクール・ジャパンがどうとか、そういう日本をほめれば金になるというようなジャパン・アズ・ナンバーワン以来のビジネスモデルが乱用されている中で、世界のコミックを特集してわれわれを啓蒙してくれるのでありがたい。

しかしながら、表紙に「Manga」の文字があり閉口させられる。こんな単語なんか世の中に必要ないのだ。ほかにもひっかかるところがあって、バンド・デシネがフレンチ・コミックのことなどという偉そうな注釈があったりする。どうしておフランスは人を嫌味で間抜けにするんだろうか。

しかし、そんなことはどうでもいいのだ。いったいこの図版の美しさはなんだ。この雑誌は、たったの500円なのだ。見たことのないものがたくさんあるのもうれしい。原点を探してということなので、古いものが多いのだ。古くても美しい。手塚治虫の有名な初期作品を思わせるような20世紀初頭の作品があったりするのも興味深い。

日本の最近のマンガの図版も少しだけ混じっているんだけど、こうして並べてみると日本のマンガのグラフィックデザインとしての魅力のなさが際立ってしまう。何が原因なのだろう。しかし、美しさに惑わされて洋書屋のマンガを衝動買いしてしまうことがしばしばあるものの、読んで面白いのは日本のマンガのほうなんだから不思議だ。

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2007/05/25

映画的手法・イズ・デッド

漫画の中の映画的手法がどこからやって来たのかとかまあそういうことを論じた文章をしばしば見かけるのだが、どこかこう読み物として上品にまとめようとする力が働いているように思われてならない。技術的な考察に偏りすぎにならないぐらいのところで妙にバランスがとれているのだ。ところが、漫画技法書の中から、映画的手法について技術的なほうに徹底的に偏向した本が出てきた。

漫画技法書をバカにする人もいるだろうし、してもいいのだが、この「漫画バイブル No.5 コマ割り映画技法編」は、ルーミスの「やさしい人物画」でおなじみマール社のものなので一定の水準は期待できるだろう。コマ割りだけに1冊をさいているというのもめずらしい。


ズームとかクロス・カットとかそういうお馴染みの映画的手法が紹介され、その手法をそのとおり使った1・2ページの漫画が描かれているという構成だ。カメラワークやモンタージュ理論などを勉強したことがあればとくに感心するような技法ではないかもしれないが、あらためて漫画として見せられると感動をおぼえるのではないだろうか。内容がなく、ただ手法があるだけなのに引き込まれずにいられない。そして、こういった映画の技法書から抜き出してきたような映画的手法の例が何十だか百だか数えるのも面倒なぐらい続いてゆく。

ここまで映画的手法を凡庸化するとかえって気持ちいいぐらいで、また実際にこの本を埋め尽くしている映画技法を用いたコマ割りのひとつひとつに漫画的快楽がある。そもそも映画的手法のいくつかは文学の手法から拝借しているわけで、こういった手法はもう漫画的手法といっていいのではないかとさえ思えてくる。



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2007/04/03

ギャラクシー銀座のスピリッツ

もっとも先鋭的なマンガ「おしゃれ手帖」をヤングサンデーで描いていた長尾謙一郎が、こんどはビッグコミックスピリッツで連載を始めている。この作品「ギャラクシー銀座」でファンを喜ばせているのはあの「おしゃれ手帖」のスタイルを踏襲しているところだろう。

冗談としか思えない絵柄で描かれているのだが、それでいてデイヴィッド・リンチの映画のようにシリアスな緊張感をたたえている。心の闇に触れる滑稽談というのか笑える惨劇というのか、こういう説明のしにくい作品がいまどきのメジャー誌に連載されているのも珍しいことだ。

今週号では展開がいささか説明的になってしまっていて今後の路線について心配せずにはいられないのだが、もっとも注目すべき連載であることにはかわりがない。

さて、念のために、でたらめを描いたところで長尾謙一郎のマンガのような面白いものにはならないことを下に示しておこう。

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2007/03/29

ハチワンダイバーはメイドとバトル

大友克洋がリスナーであることで知られる関西のラジオ番組「誠のサイキック青年団」には集英社のコミックスを紹介するコーナーがあって、「ハチワンダイバー」というマンガが取り上げられた。作者の柴田ヨクサルにはアニメ化されたらしい「エアマスター」というヒット作があるようだ。

このヤングジャンプで連載中の「ハチワンダイバー」はメイドの出る将棋マンガということで、とくに読む必要はないと思ったのだが、パーソナリティの竹内義和が言った、絵柄が杉作J太郎に似ているという指摘に胸騒ぎをおぼえて、ちょっと読んでみた。

賭け将棋で負け知らずの若者が、謎の女性棋士と対戦して敗北した。翌日、メイド服を着た彼女がアパートにやってくる……と、このようなゆるい導入部だが、将棋バトルのシーンには意外に吸引力があり、不覚にも第2巻を求めて街をさまよってしまった。

メイドに戦闘美少女といったらオタクに人気の要素だろうが、ヒロインはよくある萌え絵とはかけ離れた描かれ方をしている。巨乳ではあるが大柄で服装は地味だ。マンガはむしろバトルのほう主眼に置かれていて、こちらははっきりとした物語構造で描かれている。戦いを依頼された主人公が師匠に授けられた技を使って敵対者に勝つ。勝利を信じる敵対者が逆転によって敗北を認知するアリストテレス的な展開も見所だ。

第2巻になると、残念ながらストーリーはコミカルなほうにシフトして、強度は薄れてしまっている。そのかわり、無理な設定だったヒロインの造形に立体感が増してくるので、そういう面を楽しめる人もいるだろう。

真似してバトルマンガを描いてみようと思ったが、もう夜も遅くなってしまった。

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2007/03/07

ギャグマンガ日和を待ちながら

ノーベル賞作家のサミュエル・ベケットが書いた演劇『ゴドーを待ちながら』が不条理劇と呼ばれたことから、それに似たテイストの漫画は不条理漫画と呼ばれることとなったわけだが、今のマンガのなかで、そういう意味で不条理漫画と呼ぶにふさわしいのは増田こうすけの「ギャグマンガ日和」だろう。 主人公のやる気のなさは、まさにベケット的と言える。

表紙はなにやらシュルレアリスムのパロディのようなものが描かれているのだが、その中身は、夢の中のような世界を描いてシュルレアルでございますというような安易なものとはまったく違う。

ギャグマンガ日和―(巻の8) 」が発売されたのと次期を同じくして、偶然にも串田和美演出の「ゴドーを待ちながらがBS2で放映されるので注目しておこう。





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2007/03/05

とり・みきの時事ネタ

ミリペンによる美しい図像で描かれているのは96年から06年までの時事ネタだ。見開き2ページの十数コマで描かれる。この時事ネタという言葉はいつのまにか笑を誘うようになってしまっている。世相に対して苦言を呈する年寄りの愛すべき戯画化された姿が思い浮かぶのだ。

さすがに古い時事ネタを読み通すのはつらいのだが、しばしば出てくるSF的イメージは――たとえばバラードの「溺れた巨人」を思わせるような――ただの時事ネタとはまったく違うおもむきがある。

さてこの素晴らしい造形に似せて何か描いてみよう。

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2007/02/27

「プラスティックマン」の復刻版

高いマンガを買ってしまった。

1914年にペンシルバニア州ニューキャッスルで生まれたジャック・コールさんの「プラスティックマン」というマンガが復刻されているのをみての衝動買い。

漫棚通信ブログ版の人はアメリカのアマゾンで買うことを勧めていたが、値段にばらつきがあって新品か古本かよく分からなかったので日本のアマゾンで購入。3千円を超えるマンガを買う人はマニアだけだろう。

なぜ「プラスティックマン」かというと、なにかの本に水木しげるの描いた「プラスティックマン」の図版が載っていて、その水木しげるに似つかわしくないポップさもあって強く印象に残っていたからだ。誰の本に載ってたのか調べようとすると出てこない。荒俣宏でも四方田犬彦でもないようだ。

実際にものを見てみると、全ページがカラーで、その荒い印刷はリキテンシュタインのおかげかアートっぽく見えてしまうから不思議だ。昔のアメコミ作家は絵が上手い。コマ割りはほぼ全ページが3段組で、その1段を2つか3つに区切っている。欧米の漫画家は横を短く切る傾向があるようで、写真のフィルムみたいに見える。まさに、bande dessinéeという感じ。 ひとコマに3人以上のキャラクターがいることが多いのも特徴と言えるかもしれない。


さて、今日も落書きだけ。

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2007/02/25

おおひなたごう(本名:大日向豪)の新刊「銀河宅配便マグロ」

ニューウェーブがすっかり過去のものになった昨今、それでもメジャーとマイナーのあいだを鵺のように駆けつづける漫画家おおひなたごう(本名:大日向豪)の新刊「銀河宅配便マグロ」はマイナー誌「コミックビーム」の連載をまとめたものだ。この宅配業者の物語は、かずかずのボケがほとんど突っ込みもなされぬまま上品に進行してゆく。

おおひなたごう◆SILVERY NOTEにあるように朝日新聞ウェブサイトに書評が載っており、社会風刺の側面を強調することで良識派の購買意欲をあおっていて興味深い。

それでは、唐突ではあるが、宅配にまつわるエッセイマンガを描いてみよう。

もうちょっと面白いものになるかと思ったけど、身辺雑記なんてこんなもんか。

さて、複数ページにわたるマンガを載せてみたわけだけど、この編集家・竹熊健太郎のたけくまメモに書かれた分類によれば、これはスクロール形式になるようだ。ここでいくつかのサイトが紹介されているのだが、せかく高名なライターに取り上げてもらっていながらリンク切れになっているのがあってもったいない。WEBマンガはリンクが蜘蛛の巣状になったマンガでもあるわけだ。


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2007/02/22

榎本俊二「ムーたち」と私たち

いつのまにか、榎本俊二「ムーたち」が出版されていた。
もうかなりのあいだモーニングを読んでいないので、この「ムーたち」は今回が初見だった。


「えの素」のようなキャラものでありながら、「ゴールデンラッキー」にも通じる論理ギャグが展開されている。
その論理ギャグはいつも面白いわけではないが、他の要素とあいまって笑いが発生する作品たちになっている。

それでは「ゴールデンラッキー」がどんなだったか思い出しながら、それふうのマンガを描いてみよう。
ネタがあるわけではないので即興でコマを埋めていく。




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