ゴルフ

2007/09/22

左の脇をしめるゴルフ

約二ヶ月ぶりにゴルフ練習場へ行った。ブランクがあいてしまってはいるが、イメージトレーニングを欠かさなかったので、そのおかげでスライス病のいい対処法について開眼した。練習をやりすぎると間違ったフォームがからだに染み付いてしまうことがあるので、こういう冷却期間のようなものがあるのもいい。

スライスの原因は、ヘッドがアウトサイド・インの軌道であることと、フェイスが開いていることとにあることは分かっている。これを直す方法が分かればいいのだが、それが右の脇ではなく左の脇をしめればいいということに気が付いた。よくゴルフのコーチが右の脇をしめるためにクラブケースを脇にはさんでスイングするというようなドリルをやらせることがある。だが、これはどうでもいいことだ。そのコーチのスイングの写真あれば、右の脇は閉まっていないことが一目瞭然だろう。今のレッスン書は写真が豊富だから、こういう現実離れした理論はすぐにバレてしまう。

左の脇をしめていないとトップ・オブ・スイング時に肘が下を向かずに前を向く。ダウンスイングでクラブは肘の方向に向かおうとするからクラブヘッドはアウトサイドに行ってしまう。これがアウトサイド・インになる原因だ。さらに、フェイスの向きも左の脇をしめればスクウェアになる。単純な原理だ。

さて、実際に試してみようと練習場に行ったのだが、ブランクがあいたためにダフりとトップばかりでボールの軌道の確認にならない。携帯電話で撮影してみると、上体を起こす力でテイクバックしているため、バックスイングで上体が伸び上がっていた。テイクバックのやり方を忘れてしまっているのだ。しばらくアイアンでバックスイングに気遣いながら練習してみる。なんとかごまかせるようになったところでドラーバーに持ち替える。

効果は予想以上だった。マン振りしているのにもかかわらず、ボールは前に飛ぶ。この新しいフォームがまだ安定していないので、方向がぶれることはあるのだが、ボールは曲がらない。すばらしいことだ。

テイクバックの問題が出てきてしまったが、内藤雄士によればコックすることでテイクバックすればいいということになっている。これはよさそうだ。ストロンググリップにしていると、コックの方向がテイクバックの方向が近い。谷将貴の本も確認してみると、手先でクラブを上げるなと書いてある。逆のことが書いてあるのだが、上体を起こしてテイクバックしてしまう症状の対策としては、コックでテイクバックするのがいいだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (4)

2007/06/26

左1軸打法の興奮

ダウンブローで打っているはずのスイングを携帯電話で撮影してみたら、やたら右肩が下がっている。必死でしゃくりあげているのだ。ダフりとトップが多いはずだ。ゴルフでしゃくりあげが厳禁であることは誰でも知っている。なぜこんなことになっているのか。

野球の引っぱり癖がこの無様なスイングにつながっているのではないかということをしゃくりあげに気をつけて打ちながら考えた。しゃくりあげのスイングプレーンを水平にしてみると三塁方向に打っているフォームになる。センター返しかあるいは流し打ちするぐらいのフィーリングで打たないとダウンブローのインパクトにならない。ゴルフの練習は野球の広角打法の練習にもなるわけだな。

ダウンブローのために有効になりそうなスイング理論の紹介記事が週刊ゴルフダイジェストに掲載された。「左1軸」がキーワードになった理論で、現在の主流である2軸打法のバックスイング時に右の股関節に乗ることを否定している。

アプローチみたいに左側に重心を置いたままのスイングかと思うかもしれないが、そういうことではない。ウェイトシフトは行われる。ただ、トップ・オブ・スイングも左股関節の上に乗ることになるので重心はほとんど中央にあり、リバース・ピボットのように見える。リバース・ピボットといえば、レッドベターが「モダン・ゴルフ徹底検証」でベン・ホーガンのリバース・ピボットを技術的な欠陥と書いているが、このリバース・ピボットの問題であるインパクト時に体重が右にシフトしてしまうことに左1軸打法はまったく無縁だ。左1軸打法ではインパクトの手前で地面を蹴って左へウェイトシフトする。(ちなみに、ベン・ホーガンはリバース・ピボットではない。YouTubeの動画を見れば分かるとおり、レッドベターが根拠としている写真は切り返し後のものだ。)

実際にやってみて、正確性が向上したのは予想通りなのだが(なんせ、アプローチみたいなスイングだしね)、驚くのはそのパワーアップぶりだ。ボールに何かが乗りうつっているようだ。ゴルフでは2軸打法できちんと打つのがじつは難しいことだったということは言えるだろうけど、ほかにも何か秘密がありそうだ。そのへんは今後のプロフェッショナルな理論家による分析を待ちたいが、私感ではウェイトシフトがインパクトのタイミングにぴったり合っているため、からだのターゲット方向への直線運動のエネルギーがボールに効率よく伝わるのではないかと思われる。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007/05/24

親指と慣性モーメント

ゴルフはさすがに競技人口が多いだけあって、いろいろなところでスイングの動画やら連続写真を見ることができる。なんとなく思うのは、きれいなフォームの人が多くなったんじゃなかろうかということ。むかし活躍していた岡本綾子は特別にフォームが美しいと思っていたが、最近活躍してるらしい諸見里しのぶもきれいだし、宮里藍も悪くない。

クラブ製造技術の進歩でスイングが変わったとか言われているのは、こういうことなんだろう。きれいに振ればいい結果が出るというような。フォームのきれいなゴルファーたちの中でも特に異彩を放っていると思われるのが谷将貴というレッスンプロで、その風貌とあいまってダンスのインストラクターにしか見えない。

谷将貴のDVDでいくつかフォームを矯正して、練習場に行ってきた。テーマは野球とゴルフの融合。バッティングのフィーリングで気持ちよくスイングできないかということを模索していこうというものだ。ゴルフが野球と大きく違うのは、地面に落ちているボールを打たなければならないことだ。野球ではそんな糞ボールなど振ることもない。どうやって打つか。誰でもわかることは、スイング・プレーンを大きく前傾させていることだ。もうひとつ大切なのは、スイングプレーンを下にさげること。ゴルフのハーフウェイダウンの位置はやかましく言われているとおり腰のあたりだが、野球の場合はふつうベルトのあたりだろう。この差をうまく処理しないとアウトサイド・インの軌道になったりするわけだ。

こういうことを考えながら、もうひとつの問題であるゴルフクラブの大きな慣性モーメントに悩まされていた。ゴルフクラブはバットに比べていびつな形をしているうえ、スイングの径が大きいため慣性モーメントが大きい。だからシャープな振りが難しい。と、困っていたのだが、原因がグリップにあることに気づいた。右手の親指の腹でシャフトを押さえる癖があったためにコックが制限されていたのだ。だからコンパクトなダウンスイングができなかったわけだ。

間抜けなフォームで一生懸命スイングしていたことは残念だが、欠陥に気が付くことができてよかった。というわけで、さっそくグリップを直してスイングしてみると、クラブが軽い軽い。バットより楽に振れる。しかしボールにちゃんと当たらなくなった。間合いが狂ってしまったのだ。また最初からやり直しみたいなものだが、クラブが風を切る音に(いままで鳴らなかったのだ!)励まされる。そういえば、この風切り音とカップインの音がゴルフを表象しているようなものだったな。

| | コメント (0) | トラックバック (11)

2007/05/13

ゴルフ練習場にデビューする

「打ちっ放し」といわれるゴルフ練習場にはじめて一人で行った。ゴルフもすっかり大衆化されているから敷居が高いというわけでもないのだが、システムが分からない店に行くのはちょっと気が引ける。ゴルフ練習場というのは客が店のシステムを熟知してると想定するのが慣例のようだ。常連客が多いせいだろう、この店もこちらが2つ質問をしてからようやく店のシステムについて説明を始めた。

システム自体は簡単だ。もらった札に書いてある番号の打席を使い、金を入れてボールを出し、気がすむまで打ったらフロントに札を返して帰る。球出し機とオートティーアップ機の使い方にしょうしょう手間どったが、そんなことはいい。問題はまわりに迷惑をかけずにショットできるかだった。

両隣の客は奇怪なフォームながらも球筋は安定していて、100を切るであろう腕前だ。そこに初心者が入っていく。アイアンは空き地の練習である程度前に飛ばせる自信があったのだが、今回の目的はおろしたてのドライバーの試打でもあった。真横に飛んで他の客に怪我をさせる可能性もあるのだ。実際、隣の客に注意しろという張り紙がオートティーアップ機にある。

だが、ショットはそれほどひどいものにはならなかった。練習の成果の表れだろう。ドライバーのショットの多くはスライス軌道で、隣の兄さんの視界を横切って行くのだが、特に顰蹙を買うふうでもなかった。常識の範囲を逸脱するほどではなかったのだろう。

球を打つたびに分からないことが出てくる。いままでアメリカの理論を勉強してきたコーチの本を参考にしてきたのだが、ちょっと趣向を変えて岡本綾子の本を読んでみた。はじめて岡本綾子のスイングを見たときは、そのへんにいそうなおばさんがこの世のものとは思えないような美しい動きをするので驚いたものだった。フォーサイスやピナ・バウシュなんかが岡本綾子を見たらなんと言うのだろう。

現在の理論とくらべて古くなってはいまいかと心配したが、そういうこともなさそうだ。ボールはちょっと前よりに置いているが、グリップはストロンググリップなのでよかったよかった。気に入ったフレーズを抜き出しておこう。なかには江連忠や内藤雄士の本に書いてないこともある。


・右人さし指はいわゆる「トリガーフィンガー」
・体の前の壁にひざが当たらないようにスウィング
・(トップでは)肩はフル回転で腕はスリークォーター
・(切り返しは)右ひざを「クイッ」と内側へ送り込む動きをきっかけに
・腰が十分に回転していないと(略)オープンフェースの状態でインパクトに入ってしまう
・インサイドに振り抜く

役に立つところは人それぞれ違うのだろうけど、なかなかありがたいことが書いてあるのではないだろうか。DVDも買ってしまいそうだ。

この日の体験を元にした漫画を描こうと思って頭にネームまでできていたのだが、絵を描いている時間がない。

| | コメント (0) | トラックバック (10)

2007/03/11

ゴルフのスイートスポット

ゴルフを始めてみたものの、あのダサいゴルファーたちに同一化することはなどとても耐えられない。もし女なら、中尊寺ゆつこの「スイートスポット」のように、おとこもすなるゴルフといふものを おんなもしてみむとて、するなりと洒落てみることもできるが、男なら、「プロゴルファー猿」のように泥臭い訓練でゴルファーどもに立ち向かうのが妥当な線だろう。そういうわけで、わざわざゴルフ練習場の隣の空地で練習しているのだが、これはいろいろと危ないことがある。

しばしば人が寄ってくる。もうすこし距離をあけて歩けるはずだが、こちらがそれほど下手だとは想定していないのだろう。そういうものは、しばらくやり過ごせば怪我をさせることもない。やり過ごしているのに早く打てといわんばかりにこちらを見ながら歩調を緩める者もいて閉口する。

それ以外に、自分に及ぶ危険というものがある。紐のついた練習用ボールは油断するとクラブシャフトに巻きつくことがある。フォロースルーでクラブシャフトは頭の近くに来るため、巻きついたボールは頭に向かって運動をはじめ、そして側頭部をを直撃する。文明人にはこうやって頭蓋骨が軽やかに振動する機会はめったにないだろう。

地面には我々が予想するよりも多くの石が埋まっていることも問題で、クラブが当たると、これが真上に飛び出してくる。運良く、顔の横をかすめていくのだが、肝を冷やす。

今日は突然、二木ゴルフのCMが頭をよぎり、嫌なことに気付いた。こぶ平のフォームのほうが美しい……

| | コメント (0) | トラックバック (5)