しばらく楽譜のたぐいは買ってはならない
インターネット・ラジオはローファイではあるんだけど、音質に特徴があって、
地上波のように中域が強調されないからバスドラムの音がよく聞こえる。
それがおもしろくてロック系の音をいろいろ聞いていてうるうちにいい機能を発見。
あるアーティストを選んでそれにテイストが似た曲をかけるということができるのだ。
たとえばレインボーなら、ブラック・サバスやらアイアン・メイデンやらがかかり、
ポコならばクロスビー、スティルス&ナッシュやらアトランタ・リズム・セクション
なんかがかかったりする、
では、日本のシュガーベイブなら日本でそれらしいことをしているバンドの曲が
かかるのかと思いきや、アメリカのソフトなロックがかかってなかなか素敵だ。
シティー・ポップス(笑)とでもデータベースに仕分けして入れてあるんだろうか。
そのなかでいくつか気になる曲があっていろいろ調べているうちに、
中古CD屋のサイトで大貫妙子のインタビュー記事「mintsBar」に行き当たり、
そこでフィフス・アヴェニュー・バンドという見知らぬバンドに目がとまる。
どうやらシュガーベイブが手本にしていたようだ。
シュガーベイブのギタリストであった村松邦男が書いた「あるバンドの物語」という
自伝のようなものにもこのバンドの名前が出てくる。
(このサイトのおかげで分数コードの意味が初めて分かった。
ところで古いロックとして引き合いに出されているジェフ・ベック・グループも
第2期であるならかなりお洒落な音を出していたりするはずなのだが。)
また、別の場所で彼が「シュガー・ベイブ時代の参考書」として紹介している
いくつかのアルバムの中にも出てきて影響の大きさをうかがわせる。
こういうものを読んでいるとどうしても聴かねばならないというような気がしてきて
試聴を繰り返してみる。
適度にフォーキーで適度にジャジーで適度にロックというところや、
大声で歌わないところがいわゆる都会的でいい。
録音年の古さがちょっと気になったけど注文してしまう。
まず金欠であることを気にすべきだったが。
届いたCDを聴いてみると、試聴したときの印象どおりの
趣味のいいソフトロックで心地がいい。
もしソングライティングするならこういうものを書くべきだとも思う。
ただ、なにに起因するのか分からない嫌なノイズが乗っていて
しかもコーラス部分とかそういう大切なところに出てきて耳ざわりだ。
アメリカのロックは音のよさがいちばんの売りであったりもするのだ。
ところで、村松邦男が「シュガー・ベイブ時代の参考書」でいっている
山下達郎に強制されたアメリカンなアプローチのギタースタイルというものは
昔も今も、ほとんどのギターキッズには縁のないものだろう。
だが、こういうスティーブ・クロッパーのようなスタイルを覚えないままにしておくのもどうか。
そこで、教則DVDの「R&Bギターの常套句」が気になる。
注文しようとマウスをクリックするのをぎりぎりでこらえた。
こういう教則DVDのたぐいはもういっぱいたまっているのだ。
しかも以前からほしいと思っていてまだ買っていないものもある。
それが、「Metodo de cante y baile flamenco y su acompan~amiento. Vol. 1. 」だ。
このダビッド・レイバというスペイン人らしきギタリストが書いたCDブックは
その題名のとおりフラメンコの伴奏の教則本だ。
バンベーラ、アルボレアという伴奏の機会が一生なさそうな曲種も入ってるのだが、
そんなことより重要なのは、ソレアとシギリージャのバイレ伴奏のTAB譜があることだ。
おそらくこれ以外にスペイン人によるバイレ伴奏の楽譜は存在しないだろう。
瀬田彰の楽譜ならあるが、スペイン人がどんなものを用意したか知りたいではないか。
このダビッド・レイバは、「Suite de flamenco」なるCD付き楽譜があって試聴できるので、
その印象から推測すると、そこそこ技巧が売りであるギタリストのようだ。
ということで買っておこう。
日本円にして2000円台前半。
これに高い送料がかかるからスペインのものを買うのは厄介なのだ。
調べてみると送料込みで4000千円といくらかになる。
まあ、ロック系のものをいくつも買うのにくらべたら悪くない買い物なので注文する。
応答のメールを読むと、送料込みの値段が7000円を超えていた。
4000円といくらかというのは送料のみの値段だったのをうっかり見間違えたのだ。
たかが128ページの楽譜にこの値段を払う、しかも運送屋に何千円も払うという
金の使い方をするのは受け入れがたいことだが、まあ仕方ないとしよう。
長い間ほしいと思っていた楽譜なのだ。
そのかわり、しばらく楽譜のたぐいは買ってはならない。
フィエスタに出かけてるのもしばらく自粛だ。
そして、メールによると品切れのために納期が遅れるらしい。
| 固定リンク
「フラメンコ」カテゴリの記事
- しばらく楽譜のたぐいは買ってはならない(2009.09.26)
- 朝7時くらいまで粘るのよ(2009.07.23)
- 狭い世界で数少ない曲に当たる(2009.05.26)
- 二度買うアレグリアス(2008.10.27)
- カホンの中身を見る(2008.10.03)

コメント