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2007/07/17

ハーモニックなフィエスタ

フィエスタ・フラメンカに何度か潜入を試みて気づいたことのひとつとして、フィエスタ系の曲――ブレリアやタンゴが意外に不人気だというのがある。実際はみんな好きなのかもしれないが、盛り上がりに欠けるところがあるのだ。習ったことのある人が少ないということは前から聞いていたが、まあそういうことなんだろう。

きっちり振付けられたもの、構築されたものを再現するとを選ぶという傾向は、ギター愛好家がファルセータの練習に明け暮れる(エレキ小僧が速弾きの練習に明け暮れる)のを連想させる。ビセンテ・アミーゴのファルセータを弾けるのにセビジャーナスの伴奏ができないなんてことはよくある話だ。

派手なメロディーやハーモニーよりも、リズムが大切なんだということはある程度の音楽的経験があれば誰でも知っていることだが、リズムでオーディエンスを魅了する能力を身につけるのは難しい。パフォーマンスの中でもっとも目立つ立場にあるバイラオーラがブレリアよりグアヒーラやガロティンを選ぶのは正しいだろう。もし、マルカールだけでも間が持つようなすばらしいギター伴奏ができればブレリアでもなんでもいいのだろうが、それはできない相談なので、グアヒーラとガロティンの伴奏の練習をしておくことにしよう。

ヒターノ的な味が何もないこの古色蒼然としたラテンみたいな曲を練習するモチベーションをどうやって上げるか。グアヒーラはパコ・デ・ルシアが名演を残している。その名も「グアヒーラ・デ・ルシア」で、この夏が似合うトロピカルな曲を実はずいぶん前にちょっとだけ練習したことがある。おかげで、メレンゲ・デ・コルドバの楽譜のを弾いてみるとまあだいたい指は動くのであとは構成を覚えればなんとかなっていくだろう。

ガロティンはどうだ。さすがにパコもカマロンも取り上げてないだろうな。瀬田彰によると、カルメン・アマジャによって世に知られるようになったそうだ。カルメン・アマジャのファンだったことがあるのでCDがある。彼女が歌って踊る。ギターはかのサビーカス!。サパテアードとトレモロの合奏もある。モチベーションがあがる。

(アンプとCDプレーヤーをCR-D1という一体型のに換えたら低音が増えたおかげでサパテアードの音も迫力が出てきた。低音なんかほとんどスピーカーで決まるのかと思ってたので、現在使用中のBOSE121にはずいぶん不満を持っていたのだが、この低音はいままでどこに逃げていたのか? アンプとCDプレーヤーが一体だからここでのロスが少ないのだろうか。たしかにオーディオケーブルは安物を使っていたが、スピーカーケーブルと違ってアンプとCDプレーヤーをつなぐようなオーディオケーブルに高級なのを使うなんてあまり聞かない話だし、せいぜいプラグのところを金メッキしてあるのがあるくらいだと思っていた。だが、たとえばエレクトリック・ベースではピックアップのそばにプリ・アンプを置くのは当たり前のようになっている。オーディオの場合はどうなのだ?)

瀬田彰の楽譜はキーがGなのだが、メレンゲ・デ・コルドバのほうはAだ。こちらのほうが弾きやすい。Aメジャーの曲を弾いているとクラシックギター教室に通っていたころを思い出す。あのころはAメジャーの陳腐なハーモニーの練習曲を弾くのが苦痛だったのだが、おかげで今こうやって役に立っている。なんでもやっておくもんだな。

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